英米文化学会第176回例会


※第176回例会はハイフレックス開催の予定です。

オンラインで参加ご希望の方は大学教育研究フォーラム作成の

聴講者向けZoomマニュアル(簡易版)

をご一読ください*。

詳しいZoomマニュアルをご希望の方は下記リンクを参照してください。

Zoomマニュアル_配布用(大学教育研究フォーラム)


また詳しい参加方法に関しては、当ページ内

参加方法

をご覧ください。

* ... 大学教育研究フォーラム作成マニュアルを
許可を得て使用させていただきました。







◆英米文化学会 第176回例会のお知らせ Printer Friendly
                (例会担当理事: 河内裕二)

日時:2025年11月8日(土)午後3時00分〜
午後2時30分受付開始
場所:武蔵大学江古田キャンパス(東京都練馬区豊玉上1-26-1)
1号館1405教室&Zoom*

*武蔵大学江古田キャンパスを会場として使用し、
同時にオンライン(Zoom)のよるハイフレックス開催の予定。

対象:会員および事前申し込みをされた非会員

参加方法:
会員には前日までにメールでミーティングIDとパスコードをお送りします。

非会員で参加を希望される方は、お名前とご所属を明記し参加希望のメールを事務局MichioTajima(at)SES-online.jp (注:@を(at)に書き換えてあります)までお送りください。ミーティングIDとパスコードをお伝えします。

参加者は「聴講者向けZoomマニュアル」(上記リンク参照)をご参照いただき、開催時間にお伝えしたミーティングIDとパスコードでご参加ください。(マニュアルは大学教育研究フォーラムが作成したものを許可を得て使用させて頂きました。)

ご不明なことがございましたら事務局までメールでお問い合わせください。



開会挨拶
(3:00−)
    英米文化学会会長 田嶋倫雄 (日本大学)    

研究発表
1. 歯科患者向け英文記事の語彙レベル―特徴語と連語表現に着目して―
(3:10−3:50)

    発表 吉岡千由里(日本大学)
    司会 田嶋倫雄(日本大学)

2. ジュリアン・オブ・ノリッジ『神の愛の啓示』における修辞と認知
(3:50−4:30)

    発表 片見彰夫(青山学院大学)
    司会 石川英司(城西大学)

講演
グレッグ・グランディン著『必然の帝国』の翻訳を終えて
――メルヴィルと奴隷制についての一考察
(4:45−6:15)

  講演 佐藤成男(元玉川大学教授)
    司会 君塚淳一(茨城大学)




閉会挨拶
(6:15−)

    英米文化学会副会長 河内裕二(尚美学園大学)

事務局からの連絡
(6:20−)





研究発表抄録

1. 歯科患者向け英文記事の語彙レベル―特徴語と連語表現に着目して―
吉岡千由里(日本大学)


 英語教育におけるEnglish for Specific Purposes(ESP)の観点から、歯学部生が専門入門期に習得すべき歯学ESP語彙の語彙的特徴を分析した。分析の対象テクストは歯学雑誌に掲載された患者向けの英文記事をもとにして構築した。対象テクストに特徴的に頻出する特徴語とその連語表現をコンコーダンサであるAntConcを用いて抽出し、語彙レベル解析ツールであるNew Word Level Checkerを用いて語彙レベルについて分析した。その結果、抽出された特徴語の約62%が高校までの既習レベルであるのに対して、約18%は日本人大学生が知っている可能性が非常に低いとされるレベルにあり一般英語では習得目標となる可能性の低い語であることが明らかになった。専門入門期に習得目標とすべき歯学ESP語彙は、基本的な語を用いて表現される歯学用語と、大学生が知っている可能性が非常に低いとされるレベルにありながら歯学用語として使用頻度の高い用語であることを論じる。




2. ジュリアン・オブ・ノリッジ『神の愛の啓示』における修辞と認知
片見彰夫(青山学院大学)


 14世紀のイングランドは、宗教的、社会的、文化的に大きな変動のただ中にあった。こうした変革の時代に、信仰に立脚し、個人の経験を言語化する神秘的著作が、人々の精神において重要な役割を果たしていた。その神秘主義作品を記した者の1人がジュリアン・オブ・ノリッジ(Julian of Norwich, c.1343 - c.1416)である。本発表では、英語散文発展の一環として、イギリス女性最初の散文でもある彼女の『神の愛の啓示』(The Shewings of Julian of Norwich) の文体的特徴を分析する。特にhomley (homely)、curtesie (courteousness)といった語彙の選択や、ヘーゼルナッツや血液における比喩の働き、メッセージの受け手に及ぼすリズム、反復構文や、三項列挙について認知言語学および、認知文体論の一端を適用して考察する。これらの言語の働き、修辞が寄与して、メッセージの受け手がもつ認知的枠組みを再構築し、神学理論のみに拠る理解を超えた「体験」をジュリアン・オブ・ノリッジが、『神の愛の啓示』において創出していることを論じる


講演要旨
グレッグ・グランディン著『必然の帝国』の翻訳を終えて
――メルヴィルと奴隷制についての一考察
佐藤成男(元玉川大学教授)


 『必然の帝国―新大陸における奴隷制、自由、欺瞞』(三省堂書店・創英社刊, 2025)は、19世紀アメリカ小説家、ハーマン・メルヴィルの1955年発表の中編小説「ベニート・セレーノ」のモデルとなった歴史上の事件―すなわち、19世紀はじめに南米チリ沿岸で起きた奴隷船の叛乱事件を、歴史家グレッグ・グランディン(1962- )が包括的なリサーチを基に再現し、実際にあの日、なにがあったのかを歴史的に検証したものである(「訳者のひとこと」より)。講演では、グランディンの本作における分析を踏まえ、メルヴィルが、奴隷制度について当時、どのような考えを持っていたのかを解説する。


※発表/講演のタイトル及び抄録は提出されたものをテキスト・コードに変換しそのまま掲載しています。ご了承ください。
















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